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2008(Mon) 00:36
太陽の坐る場所 辻村深月
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読む順番間違えた。似たような系列読むとどうも頭に入らない……。
大好きな辻村深月ですが、これは私にはいまいちかな。「ロードムービー」でも思ったけど、やはり長編の方が好き。短編集や、本作のような連作集の形式のものはまだまだかなと思いました。
謎がない、ような気がする……。
辻村深月の提示する謎は、答えが一つしかないフェアさとか、誰にも解けないような難解さを必ずしも要求しない「謎」ですが、どっちにも転びそうな危うい「謎」なんですね。そのスリルと冷や冷や感が魅力的で。
今回、そういう謎はなかったかなぁ。仕掛けについては、ああ、そういうことなのね、というくらいの感想しか持てませんでした。逆にミステリを意識しすぎたような、ミステリとして洗練されていないあざとさを感じてしまったくらい。
今まで、学生を書くことの多かった作者ですが、今回登場人物達の年齢が少し上がってます。三十路前w
同窓会への思いとか、仕事、結婚、恋愛へのポジションとか、読んでて本当にしんどかった。学生を書けば学校においての処世を的確に描写できるし、大人は大人で痛々しくより卑怯な現状をも描写してみせる。いろいろさらけ出してますね作者。
人間を書くのはけしてうまくはないかもしれないけど、人間関係を書くのはやはりうまい作家さんかと思います。
謎の作り方とか、話の筋とか、恩田陸っぽいな〜と思いながら読んでました。恩田陸は登場人物に物語を語らせるけれど、辻村深月は物語に登場人物を語らせるような感じ、とでもいいましょうか。
キャラが立ってるわけでもないのに、本から滲み出てきそうなくらいの人物の自意識がちょっと合わなかったかな。
tag: 辻村深月




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