夜思比売の栞
一日一冊は読書日記。時々Dears日記&ローラン日記。
2008'05.09 (Fri)
幻想小説 嶽本 野ばら
覚醒剤がらみでこの間つかまってましたね・笑
知らないと思われるのが嫌なので、先に明記。
全部は読んでないけれど、大体読んでます。好きなのは断然「カフェー小品集」です。ほとんど読んでない。だって読むと号泣の嵐になるから。
「エミリー」と「ハピネス」も好きだけれど、短編の方がいいような作家のような気がしてます。「下妻物語」も有名です。←で、普通の話もかけるということを証明。
大体、一人称で、昔の純文学を想起させる文体。ですます調で古風な感じ。ゴスロリ少女に限らず、気に入る人は気に入る、そんな作家でしょう。
「カフェー小品集」はエッセイという位置付けらしいけれど、カフェも含めてほとんどの小説が私小説といってもいいくらい、作者そのまんまのイメージの主人公たち。物静かで何を考えてるのか解らない、死に憧れ退廃を好み、エキセントリックで、絶え間ない絶望に諾と従うような青年。確かによくいるタイプではないけれど、意外性のない、若い世代的には受け入れられるキャラクターです。
いきなりあまたの睡眠導入剤を女王、令嬢、女優、娼婦……と例える男が出てきたりしますが、主人公は客観性をちゃんともった理知的な人。生きることの悲しさ、といえば簡単だけど、その単純明快な傷みにがんじがらめになって、ただ堕ちていく人物たちが、愛しい。
細かい名詞を列挙した、逃げ場を与え得ない文章。
空中に漂うホコリまで刺し留めようとするかのような、追い詰められた描写で。
死ぬ間際にみる走馬灯のように、逃れられない運命的な流れのストーリー。
を書く作家さんです。
作品=作者、という構図を作家は軽蔑するだろうし、それは読者も解ってます。
作品と作者にまったく接点のないエンターティメント性の高い作品を、量産する作家もすごい。
けどその対極にいるのが嶽本野ばらだと思います。
長編はちょっと過剰にグロくなったりするのでアレなときもありますが、愛好している読者の期待を裏切らない、信頼できる作家です。個人的には、同じようなテーマ同じような話を書く作家(の姿勢)が私は好きです。
作品=作者を堂々と出してくる。既に滅んだとされる文学の系統をちょっと感じます。
本作は結構バラエティーに富んだ内容で、雰囲気は一緒だけど、ラストのオチとかいろいろで飽きないかも。野生時代に連載していたのがほとんどなので、おもしろく読めます。
知らないと思われるのが嫌なので、先に明記。
全部は読んでないけれど、大体読んでます。好きなのは断然「カフェー小品集」です。ほとんど読んでない。だって読むと号泣の嵐になるから。
「エミリー」と「ハピネス」も好きだけれど、短編の方がいいような作家のような気がしてます。「下妻物語」も有名です。←で、普通の話もかけるということを証明。
大体、一人称で、昔の純文学を想起させる文体。ですます調で古風な感じ。ゴスロリ少女に限らず、気に入る人は気に入る、そんな作家でしょう。
「カフェー小品集」はエッセイという位置付けらしいけれど、カフェも含めてほとんどの小説が私小説といってもいいくらい、作者そのまんまのイメージの主人公たち。物静かで何を考えてるのか解らない、死に憧れ退廃を好み、エキセントリックで、絶え間ない絶望に諾と従うような青年。確かによくいるタイプではないけれど、意外性のない、若い世代的には受け入れられるキャラクターです。
いきなりあまたの睡眠導入剤を女王、令嬢、女優、娼婦……と例える男が出てきたりしますが、主人公は客観性をちゃんともった理知的な人。生きることの悲しさ、といえば簡単だけど、その単純明快な傷みにがんじがらめになって、ただ堕ちていく人物たちが、愛しい。
細かい名詞を列挙した、逃げ場を与え得ない文章。
空中に漂うホコリまで刺し留めようとするかのような、追い詰められた描写で。
死ぬ間際にみる走馬灯のように、逃れられない運命的な流れのストーリー。
を書く作家さんです。
作品=作者、という構図を作家は軽蔑するだろうし、それは読者も解ってます。
作品と作者にまったく接点のないエンターティメント性の高い作品を、量産する作家もすごい。
けどその対極にいるのが嶽本野ばらだと思います。
長編はちょっと過剰にグロくなったりするのでアレなときもありますが、愛好している読者の期待を裏切らない、信頼できる作家です。個人的には、同じようなテーマ同じような話を書く作家(の姿勢)が私は好きです。
作品=作者を堂々と出してくる。既に滅んだとされる文学の系統をちょっと感じます。
本作は結構バラエティーに富んだ内容で、雰囲気は一緒だけど、ラストのオチとかいろいろで飽きないかも。野生時代に連載していたのがほとんどなので、おもしろく読めます。
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