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2007(Mon) 13:41
ゴッドスター 古川日出男
うーん。なぜか感想が難しい。感想は難しくないけど文章にするというか書くのが。
古川日出男の本は私にとっては読めるか読めないかにまず二分されるけど、このゴッドスターは読めました。例えばサウンドトラックは読めないけど、沈黙/アビシニアンは読めるみたいな基準。アラビア夜の種族は読めないけど、ベルカは読めるみたいな。
出だしがとっつきやすいからかも。
面白いか面白くないかで言えば面白くない。けれどいつも、何かこれはすごいもののような気がする、と思って、読めるものは読んでしまう作家です
姉をそのお腹の中にいる1500gの胎児ごと事故で失った妹は、結婚していないし子供もいないという点だけ姉と共通しない妹。
カフェテリアの内と外を隔てる透明なガラスを見ていると、その何もないありえない場所から生まれたかのように、押しボタン式信号のボタンを押し続ける男の子が現れる。男の子は一人で、人の言うことを反復するのみで、名前もつまり記憶も何もなく。ゼロから生まれた男の子を、新聞から適当に拾った文字からカリヲと名付けて、ママとして保護する。食事と教育を与えて。
読点のない短い文章の連なりで、とても疾走感がある。でもそれは死ぬ前にそれまでの人生がスローモーションで流れているにも似てて。
人物の視点も、ころころ変わるので時々目まいがする。前もって、視点が変わるって小説中の地の文で断ってくれることもあるし、いきなり同じ人間が二人出て来たり、もする。
シンプルに話す、とか、描写する、とまるで読者、というか誰かに語りかけるような文章から、わけの解らんファンタジックな話の行く末が段々見えて来る。その過程はお見事でした。
カリヲとカリヲのママ、それにホームレスの親玉みたいな自称明治天皇のメージ。彼らの会話文が面白い。
関係ないけど、メージが「陛下」と呼ばれるあたりで密かに動揺する俺。あわわ。
内容はたぶんほとんど解ってないと自分でも思うけど、作者が末で述べているように、起こる出来事そのままの話なんだと思うことにします。
読解も解釈も裏も表もない。そんな小説。日本語さえ読めれば、誰でも、つまりカリヲでも読めるような
古川日出男の本は私にとっては読めるか読めないかにまず二分されるけど、このゴッドスターは読めました。例えばサウンドトラックは読めないけど、沈黙/アビシニアンは読めるみたいな基準。アラビア夜の種族は読めないけど、ベルカは読めるみたいな。
出だしがとっつきやすいからかも。
面白いか面白くないかで言えば面白くない。けれどいつも、何かこれはすごいもののような気がする、と思って、読めるものは読んでしまう作家です

姉をそのお腹の中にいる1500gの胎児ごと事故で失った妹は、結婚していないし子供もいないという点だけ姉と共通しない妹。
カフェテリアの内と外を隔てる透明なガラスを見ていると、その何もないありえない場所から生まれたかのように、押しボタン式信号のボタンを押し続ける男の子が現れる。男の子は一人で、人の言うことを反復するのみで、名前もつまり記憶も何もなく。ゼロから生まれた男の子を、新聞から適当に拾った文字からカリヲと名付けて、ママとして保護する。食事と教育を与えて。
読点のない短い文章の連なりで、とても疾走感がある。でもそれは死ぬ前にそれまでの人生がスローモーションで流れているにも似てて。
人物の視点も、ころころ変わるので時々目まいがする。前もって、視点が変わるって小説中の地の文で断ってくれることもあるし、いきなり同じ人間が二人出て来たり、もする。
シンプルに話す、とか、描写する、とまるで読者、というか誰かに語りかけるような文章から、わけの解らんファンタジックな話の行く末が段々見えて来る。その過程はお見事でした。
カリヲとカリヲのママ、それにホームレスの親玉みたいな自称明治天皇のメージ。彼らの会話文が面白い。
関係ないけど、メージが「陛下」と呼ばれるあたりで密かに動揺する俺。あわわ。
内容はたぶんほとんど解ってないと自分でも思うけど、作者が末で述べているように、起こる出来事そのままの話なんだと思うことにします。
読解も解釈も裏も表もない。そんな小説。日本語さえ読めれば、誰でも、つまりカリヲでも読めるような

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