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2010.01.06 *Wed*
ソフィー ガイ・バート
男が女を殴りつけ、手を粘着テープで縛り、台所に監禁している。外は嵐。女は男の姉であるらしい。 姉・ソフィ−の過去の罪を糾弾しつづける弟・マシューは、懐かしく美しい子供時代を語りはじめる。 母親に放置され、知能の高いソフィーに庇護されながら暮らしていたマシューの子供時代は、幾つのもの隠れ家、宝物、自然と冒険に満ちた、まさに《楽園》だった……。 ※ どうしましょ。読んでもよく分からなかった……! でも、すごいというのはよく分かった。誰か読んで、私に説明して下さい。 密室状況で監禁され、男の顔色をうかがい心理を読もうとする女と、情緒不安定に激昂したり気弱になったりを繰り返す男との攻防の緊迫感がすごい。 それと交互に繰り返される、男が語るマシューとソフィーの姉弟の物語は、ありふれた子供時代の話のようでいて、そうではなく。どこか不穏。そして謎が多い。 なぜか分からないけど母は育児放棄気味で、父はいなくて、姉は異様に高い知能を持っている、と。設定だけ見ると、すごいありがちな設定に見えてきますが・笑 子供時代が幸福なのは、大人や庇護者にそっと目を塞がれているからなのだと。そのことに気づいた時、人は大人になるのかもしれません。 ただそのことに気づいた時、マシューは同時に別のことにも気づいてしまった。そんな感じなのでしょうか。 独自で編み出した暗号で日記を書くソフィー、生命の誕生についても、人体の事も、子供とは思えないくらいによく知っていたソフィー。 弟を庇護するため、といえばかわいらしい行為にすぎないけれど、そこに高い知能が加わった時、その行為は恐ろしい罪を生み出す土壌になります。 また、弟を守るため、というには、そこまでマシューに何か危害が加えられていたとも思えない。マシューが実の子ではない、という訳でもなさそうだし……。 なので、どちらかというと、ソフィーが弟を守るという役割を誰にも渡さないため、というような印象を受けます。 異性の姉弟の、ちょっと禁忌的な関係も感じて、まさしく楽園と呼ぶに相応しいのかも。息苦しく支配されても、それでもやっぱり「幸福な」と表現したくなる子供時代。 マシューの糾弾によって明らかになっていく過去、そして現在。 勝ち負けではない、不毛な二人の争いとも交歓とも言えるイベントは、まだまだ続く〜とでもいうようなラストに、うわあ!という感じでした。 悲惨なラストなんだけど、変に納得できてしまって、思わず微笑んでしまうみたいな。 COMMENTこんにちは。検索できました。
私もこの本を読もうかなと思ってレビューをたぐっているのですが、日本だと「オチに戦慄した!」「このラストの意味に戦慄した!」というような感想が多いのですが、本場の英語圏では「投げっぱなし」「伏線が消化しきれていない」「消化不足」みたいな感想が目立ちますねー。 絶賛のわりに細かく解説しているサイトはないようなので、裸の王様症候群で実はみんなよくわかっていない可能性もありますよね・・・。 買おうかなと思っていたのですが・・ラストは、ほのめかすものよりもズバっと書いてある方が好きなので買うのをためらっていました。自分なりの解答があっても答えあわせができる方がいいなと思ってしまうので、幅を持たせた最後は苦手です。でも、こちらの感想を読んで「買ってみようかな」と思えました。 管理人さんは「よくわからなかった」とおっしゃっていますが、感想は一番詳しい気がします。素敵なレビューをありがとうございました。 2011/04/11(月) 01:33:53 | URL | もじ。 #yl2HcnkM [Edit]
>もじ。さま
コメントありがとうございます。 適当な感想なのであまり当てにはならないですよ(笑) 結末の感想や意見がいろいろあって、自分が本当に理解できているのか怪しいのですが、面白かったですよ〜。 緊張感があって、不穏なものの上に成り立っている平和が美しくて。 私は素直に読んだので、ラストも素直に受け止めました。 2011/04/11(月) 15:27:07 | URL | 鳩羽 #- [Edit]
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