20070529 夜思比売の栞

美晴さんランナウェイ

2007 05 29
中学校の入学式を目前に祖母をなくした女の子の3年間と、その若くてどうしようもない叔母の話。
主人公の世宇子は中学の入学式よりさきに、お祖母ちゃんのお葬式で制服を着ることになる。叔母の美晴は、世宇子にとっては祖母、自分にとっては母の臨終の時でも、場違いな言動をして兄に叱られる。
とうとう美晴は葬式の前に、タバコを買いに行くと言って逃げてしまう……
というように、この小説は美晴が、兄からの叱責や大人としての責任やお見合いから逃げる話の集まりである。
変な男と付き合っていたり、小学生の子供からお金を無心したり、深夜に窓から帰ってきたりする美晴はそのキャラどうりに憎めない。そういう人が身近に一人いるためか、世宇子も従兄弟たちも皆どっしりと安定した子ばかり。
そんな美晴は再終話で結婚する。
結婚して逃げるのをやめたのか、それとも結婚に逃げたのか。
美晴さんにはずっとランナウェイしていて欲しい気がする。
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